テル先生の保育日記

日々保育で感じた事、趣味、出来事を書き連ねていきたいと思います。

「子どもの偏食は治るのか」というお話

皆さんどうも、テルです(☆^ ^☆)

 

今回は子どもの偏食について、まだまだ勉強中の身ではありますが語らせていただきたいと思います。

 

子どもを持つ保護者の方であれば子どもの「偏食」は悩みのタネになっているのではないかと思います。

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では、正直に申しまして、子どもの偏食は治るのか?

 

私の考えでは、「治すことは出来るが保護者の方がストレスを抱えるほど躍起になって治す必要はない」と私は思います。

 

ではまず、偏食の原因について小学校就学前までの子どもを対象にお話しますが、

子どもというのは

  1. 動物的本能に頼って食事をするので、野菜などの苦味を食べられる物と認識していない。
  2. 食の経験が浅いので、食べた経験がない食べ物への抵抗感、野菜の苦味=毒なのではないかという認識。
  3. 保護者の方が偏食で、嫌いなものを避けたりすると、それを見た子どもが「これは食べられないんだ」と認識して同じように偏食になる。
  4. 離乳食の開始時期が遅かった(7ヶ月以降)☆1(下記参照
  5. ビーフードの種類が偏っていた。☆2(下記参照

他にも原因はあるでしょうがざっと挙げるとこんな感じでしょうか。

 

ではどのようにして治すか?

 

  1. 一口だけでも食べられるかな?」と子どもに負担(ストレス)がかかりにくいよう嫌いな物を勧めてみる。食べられなさそうであれば、保護者の方が見本を見せて美味しそうに食べ子どもの興味関心をひいてみる。一口でも食べれば大袈裟に褒める
  2. 子どもに対して「食べなさい!」とキツく強制するような事はしない。子どもは嫌な記憶は残りやすいので偏食を助長する原因にもなる。
  3. 子どもが食べなくても食卓に並べるようにする。(1)のことをする為。
  4. 保護者の方が偏食であれば"一緒に"治そうと心掛けてみる。
  5. 表を作り一口食べられれば、キャラクター物のシールを貼っていくなど、頑張りを目に見える形で残す。

以上5項目を挙げましたが、まず(1)は私の園でもやっていることですが、嫌いなものがあれば、まず「一口だけでも食べられるかな?」と子どもに聞きます。食べられれば褒めますし、無理なようであればそれ以上無理強いする事はありません。

子どもにとってストレスになりますし、(2)も一緒で「嫌い」を助長することにもなります。

昔は小学校とかで完食するまで残されて、皆が掃除をしているのに1人だけ給食を食べていて嫌な記憶として残っている人とかいませんか?

私の時代は無かったと思いますが、私の親世代ではよく聞きます。

 

嫌な記憶ってやっぱり強く残るんですよね、なので無理強いすることはありません。

 

(4)ですが、保護者の方が偏食だと子どもも偏食になりやすいと私は思います。「偏食の原因」でお話した理由もありますし、子どもは何でも真似しますからね。

「パパが食べないんだったら僕も食ーべない!」←真似します

 

(5)については頑張りを目に見える形で残す。子どもは目に見える視覚からのアプローチが認識しやすく分かりやすいので表にして、どこまで頑張れたか、何が出来たかをシールなどで残しておくと意欲が湧き子どももやる気が出ると思います。

 

私の今の知識だとこれくらいですかね。特に大事なのは一口だけでも頑張れたかどうかです。先を急ぐ必要は無く、ゆっくり丁寧に少しずつ完食出来るようになれば良いと思います。そして一口でも食べられれば大袈裟に褒めてあげてください。

それが子どもにとって明日への頑張りになるはずです。

 

そして子どもの時は食べられなくても大人になって気付くと思います。偏食だと他人に知られた時恥ずかしいなとか、野菜って美味しいじゃん!とか。

子ども時代は食べられなくても大人になってピーマンの素焼きうま!って思った人いませんか?大人になるにつれて苦味を感じる味蕾の機能が麻痺してくるので自然に食べられると思います。だからビールとかも大人になって気付くんでしょうね。

 

私は今も飲めませんが…

 

結論としまして、

「偏食は子どもの成長、発達に良くないので治すに越したことはないが、他の食品でも補うことが出来るので無理に治す必要はない。」 と私は思います。

無理強いされるのは子どもも嫌ですし、偏食を治そうと躍起になると保護者の方にとっても精神的な負担、ストレスは大きいと思いますので、お互いがストレスなく生活出来るのが一番かと思います。子どもも大人になって気付くと思います。

 

次回は子どもの偏食が及ぼす心身の影響についてお話したいと思います。

 

☆1.離乳食は基本的に5,6ヶ月目からが目安となっております。それ以上遅くなると偏食の原因になると言われています。

☆2.ベビーフードの食品の種類が偏っていたり 形状などが偏っていると偏食になりやすいと言われています。

又、離乳食にベビーフードを使用していると偏食の割合が高いとも言われていますが、子育ては如何に"負担が少ないか"だと思いますので、気にしすぎなくて良いのではないでしょうか。